アテンダントナースの問題と改善

アテンダントナースは、旅行者がいつ病気やケガに見舞われるかわからないため、常に気がけてなければならない仕事です。特に夜間は注意が必要です。急な発熱や体調不良によりアテンダントナースのもとに来室するケースが多いためです。この場合、一件だけとは限らず、複数件を一晩に処理しなければならないケースもあり、睡眠時間が確保できない事態も想定しなければならないこともあるでしょう。

体調不良者の中には日中から気分が優れないという者も少なくありません。日中、無理をして行事やイベントに参加することで体調を悪化させてしまうのです。そのため、昼間の内からきちんと参加者や旅行者の体調をチェックしておくことが大事になります。体温や違和感、持病などツアーの期間中、事前に調べておき、注意しておくことであらかじめ不測の事態を減らす効果があるでしょう。

また、参加者や旅行者とのコミュニケーションも不測の事態を減らす対策として有効です。自己申告のチェックではツアーから外されたくないことから、自らの体調を良く見せる者もいます。移動中や食事中の何気ない動作から病気や体調不良の兆候などを探っておくと慌てることが少なくなるでしょう。

さらに、アテンダントナースの初心者の場合、いつもの処置が出来なくなるということがあります。これは、場所や器具が変わることでいつもの処置の手順がわからなくなってしまうことに原因があるようです。また、怪我人や病人が多くなると慌ててしまい、手順を見失うこともあるかもしれません。ある程度の怪我や病気を想定して、いつものように対処できるように常に訓練しておくことが大事です。